【ウルセラ vs サーマクール】たるんだ輪郭(ウルセラ)vs 薄い肌のハリ(サーマクール)、私に必要なリフトアップは?

こんにちは。ルビー皮膚科クリニック院長のイ・ドンミンです。
「鏡を見るたびに、なんだかフェイスラインがぼんやりしてきた気がして、深い頬の脂肪が下がってきたように感じます。しかし、友人はサーマクールを受けて肌が引き締まったと言うので、私もサーマクールを受けたほうがいいのか迷っています。」
カウンセリングで患者様と向き合うと、よく耳にする本音のひとつです。アンチエイジングリフティングの代表格であるウルセラとサーマクールは非常に有名ですが、自分の顔に施術することになると、どのような施術が自分に合っているのか迷います。
エネルギーの性質も、到達する皮膚の深さもまったく異なる2つの機器のメカニズムを明確に理解することできると、自分の顔に合った最適な施術を見つけることができます。

💡【3行でわかるポイント】
- 原理の違い: ウルセラは高密度焦点式超音波(HIFU)で深部のSMAS(筋膜)層を精密に狙って引き上げ、サーマクールFLXは単極性高周波(RF)で真皮層全体に熱を加え、肌表面を引き締めてハリを与えます。
- お悩み別のおすすめ:頬に脂肪がありフェイスラインのたるみや二重あごが気になる場合方は「ウルセラ」を、肌が薄く、小シワや毛穴、肌のハリ不足が気になる場合方は「サーマクール」が適しています。
- 相乗効果を狙った組み合わせ: 深部の引き上げと肌表面のハリ強化を同時に求める場合は、2つの施術を同時に行う「ウルサーマ」が理想的な施術です。
A. ウルセラ vs サーマクール、エネルギーはどのように違うのでしょうか?
2つの機器の最も大きな違いは、「エネルギーの種類」と「到達する皮膚の深さ」にあります。
- ウルセラ(HIFU・高密度焦点式超音波):超音波エネルギーを一点に集中させ、熱を集めることで強力な熱凝固点(TCP)を形成します。皮膚の深部にあるSMAS(筋膜)層(4.5mm)までエネルギーを届けて収縮反応を起こし、たるんだ組織を上方へ引き上げる、強力な「外科手術に近いリフトアップ」効果をもたらします。
- サーマクールFLX(Monopolar RF・単極性高周波):高周波の熱エネルギーを肌表面から真皮層全体(1.5~3.0mm)に均一に届けます。変性したコラーゲンを即時に収縮させ、新しいコラーゲンの生成を促すことで、小シワを伸ばし、肌の密度を高める「タイトニング」効果をもたらします。

B. 自分に合っている?肌タイプ別の選び方
1)ウルセラがおすすめの方
- 顔にある程度脂肪があり、重力によってフェイスラインがたるんでいる方
- 二重あご、深い頬の脂肪(ブルドッグライン)、マリオネットラインが気になる方
- 顔の輪郭をすっきりと整え、引き上げたい方
2)サーマクールがおすすめの方
- 肌が薄く脂肪が少ないため、ウルセラの施術による頬のこけが心配な方
- 肌表面に小シワが網目状みたいに現れ、ハリがなく、たるんでいる方
- 毛穴が目立つようになり、肌表面の引き締まったハリが低下している方
C. ウルセラ vs サーマクールFLX の比較
| 区分 | ウルセラ(Ulthera) | サーマクールFLX(Thermage FLX) |
|---|---|---|
| エネルギーの原理 | 高密度焦点式超音波(HIFU) | 単極性高周波(Monopolar RF) |
| 主なターゲット層 | SMAS層(筋膜層、4.5mm) | 真皮層全体(Dermis、1.5~3.0mm) |
| 主な効果 | たるんだ輪郭の引き上げ、二重あごの改善 | 肌表面のタイトニング、細かいシワ・毛穴の改善 |
| 適した肌 | 脂肪があり、輪郭のたるみが気になる肌 | 脂肪が少なく薄く、細かいシワが多い肌 |
| 特徴・機能 | DeepSEE™によるリアルタイム超音波画像観察 | AccuREP™によるリアルタイムの抵抗値自動測定 |

D. 施術時の注意点:頬のこけ vs 火傷予防
- ウルセラ施術時(頬のこけに注意):頬骨の下や横頬など、脂肪が少ない部位に過剰に照射すると、皮下脂肪が萎縮して頬がこけて見える場合があります。リアルタイム超音波(DeepSEE™)で脂肪層の厚さを正確に確認しながら、ショット数を適切に配分する必要があります。
- サーマクール施術時(火傷に注意):表皮冷却ガスが適切に噴射されなかったり、チップが肌に完全に密着されなかった場合には表面に火傷が生じる可能性があります。それゆえ、正規品チップの使用と、ハンドピースのチップを肌に正確に密着させるテクニックが不可欠です。
E. 効果の持続期間とおすすめの施術間隔
- ウルセラ: 施術後2〜3か月にかけてリフトアップ効果がピークに達し、1年〜1年6か月にわたって輪郭改善の効果が持続できます。
- サーマクールFLX: 施術直後からハリを感じられ、2〜6か月にわたって継続的にコラーゲンが生成されるため、1年間隔での施術をおすすめします。
F. 🔥最高の相乗効果を発揮するプレミアムな組み合わせ:「ウルサーマ」
顔の部位によってお悩みが異なるケースは多くあります。特に、フェイスラインはたるんでいる一方で頬の脂肪が少なく、肌が薄い方が代表的です。このような場合には、「ウルサーマ(ウルセラ+サーマクール)」の併用施術が非常に適した選択肢となります。
- ウルセラ: フェイスライン、二重あご、深い頬の脂肪の部位を集中的に施術し、深部の筋膜層からしっかりと引き上げます。
- サーマクール:頬の中央、目元、額などの皮膚が薄い部位を集中的に施術し、真皮層のコラーゲンをしっかりと満たします。
G. イ・ドンミン院長の実践的なノウハウ&診療における知見
ウルセラとサーマクールのどちらが「より優れた機器なのか」を比較することに大きな意味はありません。「自分の肌のどの層に、どのようなエネルギーが必要なのか」を精密に分析することこそが、施術において重要なポイントとなります。
私は施術前に、患者様の肌の厚さ、脂肪の分布量、肌の弾力性を多角的に測定します。ウルセラ施術では、DeepSEE™モニターを通して筋膜層の位置をリアルタイムで確認しながら、1.5mm/3.0mm/4.5mmのチップを使い分け、脂肪の少ない部位は徹底的に避ける「カスタムベクターデザイン」を適用します。一方、サーマクール施術では、部位ごとの抵抗値の変化を確認しながら適切な温度を安全に維持することで、痛みを抑えつつ、コラーゲン生成効果を最大限に引き上げます。
📌【まとめ】施術前後の注意事項
- 施術直後の反応: ウルセラ後は、ジンジンするような鈍い痛みや違和感が数日間続くことがあります。また、サーマクール後は軽い赤みや熱感が1〜2時間ほど現れることがありますが、自然な反応です。
- アフターケア: 熱エネルギー刺激による肌の再生反応をサポートするため、1週間はぬるま湯で洗顔し、保湿剤と日焼け止めを丁寧に塗ってください。
